実はビオトープのトラブルの中でも水の濁りは非常に注意しなければいけない問題なのです。水の濁りとはアオコ(抹茶のような緑色に濁る現象)やアオミドロ(ヌルヌルとした綿状の藻類)であることが多いのですが、注意しなければいけないのは「アオコ」の方です。アオコに毒性があることはあまり知られていませんが、子供やペットが不用意にアオコの発生したビオトープに触れることは危険なので注意してください。万一アオコが発生してしまったら放置せず、速やかに水を抜いて天日干しすることをおすすめします。(アオコについての詳しい情報はこちら)

水を緑色に濁すアオコの正体は浮遊性の藻類なのですが、単に水を貯めただけというビオトープなどに良く見られ、水中の栄養分(リンや窒素)をエサにして光合成を繰り返し、夏場は一日で二倍という猛烈なスピードで増殖しますので、一度発生し始めるととても手に負えなくなります。一度アオコが発生してしまってから濾過などを行ってもあまり効果はありませんので、アオコが発生できない環境をあらかじめビオトープに備えておくことが最善の策といえます。アオコが発生する最も大きな原因として、水の富栄養化と嫌気化(よどみ)があげられますが、この2つの対策を行うだけでも随分と水がきれいになります。

具体的な方法としては、富栄養化の原因となる池底の土を取り除き、ポンプ等を用いてビオトープの水量に応じた適切な流量で水の循環を行い(水量に対してあまり少ない流量では効果がありません)、適切な濾過材等を用いて水中の栄養分を常に下げておくことです。

尚、浮遊性の藻類であるアオコは流れのあるところに生息できないから水を循環するだけで十分と言われる人もいますが、<適切な水の循環>と<富栄養化対策>の2つが備わっていなければ、流れがあってもアオコを防ぐことは困難です。

ちなみにアクアフォレストのビオトープは、独自設計の循環システムと強力な水質浄化バクテリアを組み合わせて使用することにより、常に澄んだ水質を保てるようになっています。 

ビオトープ アオコ

       流れがある池に発生したアオコ   

ビオトープの正しい作り方

ビオトープを作る前に必ず読んでいただきたい大切な情報。作り方の注意点やポイント、トラブル例、Q&A等、ビオトープ作りで失敗しないために役立つ情報をご紹介します。

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