「癒し」とは?
アクアフォレストが作るビオトープのテーマは「水と緑の癒し空間」です。これまで癒しの効果は目に見えるものではなく、何を根拠に癒されているのか漠然としたものでしたが、近年の研究により科学的根拠に裏付された癒し効果を証明できるようになりました。
例えば森林の中にたたずみ、小川のせせらぎ音、小鳥のさえずり、樹木の香り、美しい自然の風景などを五感で感じると人は癒されるといいます。この時心身の状態を測定すると、ストレス時に高まる交感神経活動、心拍数、血圧、唾液中コルチゾール(ストレスホルモン)濃度が低下し、リラックス時に高まる副交感神経活動が高まることが科学的に明らかになっています。このように、科学的エビデンス(証拠)に裏付された癒し効果を心身の健康増進に役立てることを「森林セラピー」といい、先進国では健康保険の適用が認められる療法として確立されています。アクアフォレストが目指すのは、この森林セラピーのように科学的エビデンスに裏付けされた、真に人の心を癒してくれるビオトープ作りです。
アクアフォレストが作るビオトープにはこの「森林セラピー効果」を取り入れ、人の五感を働かせる設計・デザインが施されています。水辺は心地良いせせらぎ音を感じられるように水量を調整し、常に澄んだ水質を維持できる機能をもたせてあります。樹木は癒し効果あるフィトンチッドを多く発散する樹種を選定して植栽し、庭全体のフォルムは見る人に安心感と奥行き感を与えるコンケイブ(凹型)地形で構成しています。
コンケイブ(凹型)なフォルムで作られたビオトープ
アクアフォレストのビオトープは、自然の森林と同様に生理的リラックス効果が得られることが研究機関の実験から明らかになっています。図に示すように、リラックス時に高まる副交感神経活動を反映するHFがせせらぎのビオトープにおける座観によって、大きく増加することが明らかとなりました。(試験実施機関:千葉大学 健康環境フィールド科学センター)
アクアフォレストのビオトープは、医療施設や老健施設等におけるリハビリテーションの場としても利用されています。(詳しくは森林セラピーガーデンのベージへ)
ビオトープ(屋上森林セラピーガーデン)における座観がもたらす生理的リラックス効果
(出典: 屋上森林環境が要介護高齢者に及ぼす影響(2)−生理指標を用いて−松永慶子、関俊和、宮崎良文ら、第74回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会抄録集 110)
ビオトープを作る前に必ず読んでいただきたい大切な情報。作り方の注意点やポイント、トラブル例、Q&A等、ビオトープ作りで失敗しないために役立つ情報をご紹介します。