アクアフォレストが作るビオトープのテーマは「水と緑で人を癒す空間」です。もし自分のお庭にビオトープを作るのであれば、画像のように透明で清らかなビオトープをイメージされるのではないでしょうか。

ビオトープ 

  ビオトープユニット®を使用して作られた透明で清らかなビオトープ  

仮に、濁って臭い水、ぼうぼうの雑草、蚊がブンブン飛び回るようなビオトープがあったとしたら、そこは人が癒される空間にはならないでしょう。ビオトープは美しくなければ作る意味がないのです。

ビオトープ 

           これがビオトープ???     

しかし、美しいビオトープを人工的に作ろうとすると諸々の条件をクリアしなければなりません。DIYしようといろいろと材料を買い込んでみたものの思ったより手間がかかりうまく作れなかった、なんとか作ってみたもののトラブル続き、という話を良く聞きます。以下にアクアフォレストに寄せられるトラブル相談ベスト3を挙げてみました。 

1位・・・水が漏れて水道代が莫大になってしまった。

2位・・・アオコで水が濁ってしまい生臭い。

3位・・・ボウフラが沸いて蚊が大量発生してしまった。 

これらのトラブルが発生するビオトープに共通するのは、防水シートや遮水シートと言われるものを敷いた上に単に水を溜めて魚や植物を入れただけという簡易な方法で作られたものです。これらは「水たまり」や「泥沼」の状態であって、ビオトープといえるものではありません。学術的に見れば、ボウフラや蚊であっても生態系が存在すればビオトープなのかもしれませんが、不衛生で人にストレスを与えるような環境は、人が鑑賞して楽しむことを目的としたガーデニング分野のビオトープとはいえません。「ビオトープには自然の浄化作用があるから水を溜めて放っておけば大丈夫。濾過や水の循環は必要ない」というのは、巨大な大地で濾過され湧き出た水と、バランスの取れた生態系によって構成されている自然界のビオトープのお話。人工的に防水して大地と遮断された貯水槽を作り、そこに貯めた水を繰り返し使用しなければならないというお庭のビオトープとは根本的に構造が異なりますので、これらの理屈は通用しません。自然界のビオトープとガーデニング分野のビオトープでは目的や仕組みが全く異なるということを忘れないでください。どんな作り方をしても完成した直後はそこそこきれいな状態を保ちますが、そのまま放っておけば、ほとんどの場合数ヶ月後には無残な姿になってしまいます。

参考までに、アクアフォレストのビオトープ作りで特に大切にしている3つのポイントをご紹介します。 


 防水 

劣化やひび割れなどの心配がなく、半永久的な防水性、耐久性を備えていること。

 水質維持

アオコやボウフラの発生が無く、常に清らかな水質を維持できる水質浄化機能を備えていること。

 デザイン

見る人が癒される美しいデザインを備えていること。

更に、近年では屋上やベランダにビオトープを作るケースが多くなりましたが、その際は上記に加え「軽量性」が重要になります。ベランダや屋上の耐積載荷重は180kg/㎡程度ですが、あまり高重量な資材を使用したり、水深を深くし過ぎたりすると(水深20cmで200kg/㎡になります)積載荷重制限をオーバーしてしまい、大変危険ですので注意が必要です。

ビオトープ ベランダ

ビオトープユニット®を使用してベランダに作られたビオトープ(滝と小川)  

いつも清らかで美しいビオトープを楽しむには日頃のメンテナンスが必要なのは勿論ですが、最も大切なのは、ビオトープを観賞して楽しむという目的に必要なポイント(防水、水質維持、美しいデザイン等)をしっかりと押さえた設計がなされていることです。ビオトープは完成してから一度水を溜めてしまうと改修が困難ですし、後になって改修してもトラブルを解決しきれない場合もあります。ビオトープ作りを始める前に「人が観賞して楽しむ」という本来の目的に見合った適切な設計からスタートすることが失敗しないビオトープ作りの第一歩です。 

ビオトープの正しい作り方

ビオトープを作る前に必ず読んでいただきたい大切な情報。作り方の注意点やポイント、トラブル例、Q&A等、ビオトープ作りで失敗しないために役立つ情報をご紹介します。

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