ホームセンターなどで市販されている国産の成型池(心池やひょうたん池)は、回転成型という特殊な製法で製品の厚みが均等になるよう丈夫に製造されています。防水シートのように破れるようなこともなく、地面の動きにもフレキシブルに追従するのでヒビ割れするようなこともありません。なによりも「池」という水を溜める目的で製造されていますので、水が漏れるといった心配は先ずありません。デメリットは、デザインが限られていることと、樹脂の質感が人工的で自然に馴染みにくいことです。

これらの成型池にはポリエチレンという素材が使われていますが、オーダーメイドで作る場合はFRP(ガラス繊維強化プラスチック)で作られることもあります。注意していただきたいのは、ポリエチレン製は量産品であるため品質が安定していますが、FRPは1点ずつハンドメイドしますので、品質が一定とは限りません。FRPはガラス繊維に樹脂を含浸させながら積層して作るのですが、この樹脂には様々な種類があり、中には外国製の安価で粗悪なものもあります。コストを下げようとしてこのような樹脂で作られてしまうとすぐに紫外線で劣化したり、ひび割れして水漏れすることがあります。又、厚みが薄かったり、表面の仕上げが雑だったりしても水漏れすることがあります。水を溜める目的の成型池に使用できる樹脂の種類は限られており、製造方法にも専門ノウハウが必要なのですが、出来上がった製品の外観を見ても、どのような樹脂を使用し、どのような製法で作られたのかは分かりません。FRPの成型池をオーダーメイドする場合は信頼できる業者に依頼するしかないのですが、池や水槽などを専門に作っているメーカーに依頼することをおすすめします。

ちなみにアクアフォレストでは、FRPの表面に天然石を固着させた「ハイブリッドFRP」という劣化の心配のない材料を用いて池や流れの貯水部分を完全防水しています。これらは管理されたアトリエ内でひとつひとつ丁寧に仕上げてから、現場に運搬し設置するという方法でビオトープを作っています。こうすることで品質が安定し、水漏れなどの心配が無くなるのです。

ビオトープユニット(湧水の心池)設置例2
ビオトープ 湧水の心池(j埋設タイプ)
ビオトープユニット(湧水の心池)ナチュラルサンド

                              ハイブリッドFRPで作られた成型池(湧水の心池

ビオトープの正しい作り方

ビオトープを作る前に必ず読んでいただきたい大切な情報。作り方の注意点やポイント、トラブル例、Q&A等、ビオトープ作りで失敗しないために役立つ情報をご紹介します。

神奈川(湘南地区)を中心に東京・千葉・埼玉等(その他の地域もご相談ください)「湧水の心池」シリーズは全国に発送可能です。