ビオトープに使用する水といえば自然の地下水(井戸水)がふさわしいと思われがちですが、これらの水は透明であってもアオコやアオミドロの原因となる窒素やリンがたくさん含まれていることがあります。特に畑作地帯の地下水は肥料の影響で富栄養化していることが多いので注意が必要です。以前、讃岐うどんの名産地である徳島の老人ホームでビオトープを作った時のことですが、畑作地帯から離れた街中にある施設だったにもかかわらず、アオミドロが大発生してしまいました。水質検査をしてみると5mg/という高濃度の窒素分が検出されました。(通常の水道水の全窒素量は1mg/、都市部の地下水で2mg/、河川で0.2mg/)アオコやアオミドロの繁殖に必要な窒素分は0.2mg/ですので、これらが大繁殖するには十分すぎる水質だったのです。後になって分かったのですが、徳島の街中にはうどん屋がたくさんあり、そこから下水に流されるうどんのゆで汁が川や地下水の汚染を引き起こしていることが判明し、近年問題になっているとのことでした。このように地下水には思わぬ養分が含まれていることがありますので、お庭のビオトープに使用する水はできるだけ水道水を使用することをおすすめします。地下水がビオトープに適しているかどうかを調べたい場合は、市販の検査キットで簡単に水質の検査することができます。

ビオトープ 水

 市販の水質検査キットで窒素、リン等の含有量が簡単に調べられる

ビオトープの正しい作り方

ビオトープを作る前に必ず読んでいただきたい大切な情報。作り方の注意点やポイント、トラブル例、Q&A等、ビオトープ作りで失敗しないために役立つ情報をご紹介します。

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